●牟岐東漁業協同組合「小型船舶用DC24V駆動の作業灯と船室灯」(要約版)
H17年度の本事業の一般公募に対して応募があり、審査会により採択された7つの提案のうちの一つである。採択後に、工技センターに支援スタッフを配置し、開発目標の明確化と提案者・支援グループ間での作業分担を決め、ここで策定したスケジュールに従って、共同開発を実施した。
開発内容の決定経緯と工技センターにおける分担内容は、提案者の了解を得て開発事例紹介(詳細版)で説明することとし、この要約版では1年経過後における成果を紹介する。
工業技術センター本件担当スタッフは電気電子技術者と、光学系(輝度、配光)の測定を分担する技術者2名である。このライトは、LED電子基板、定電流駆動部、E26ソケット、アルミ放熱ボディで構成される。これら各要素の部品のうち、ボディ部のみを工技センターで設計・製作し、それ以外は牟岐東漁協で行うよう分担を決めた。部品購入や加工などの経費も、それぞれの分担者が負担する。全体の組み立てについては、牟岐東漁協が担当する。完成品の性能測定(熱分布や、配光分布など)は、工技センターが保有する測定器を用いて行った。
アルミボディに、LED基板、駆動回路、E26ソケットを組み付けたものの外観は以下のようになった。これは、ベーク基板を用い、LEDを6個用いたものである。LEDの数は1個から6個まで、同じボディと駆動回路を用いて、目的や必要な明るさにより作り替えることができる。
試作品の性能測定の例を一つ紹介する。LED実装基板をベークライトからアルミに変えた場合の、LEDおよび基板温度の低下度合いをサーモビュアーで計測したものである。同じ放熱ボディを用いても、左側のアルミ基板の方が、基板の熱伝導率の違いにより、LED温度を20℃以上下げられることが分かる。
試作したLED電球は、牟岐東漁協組合員の漁船において、白熱球を置き換える形で実証実験を行った。