LED製品カタログ

 冨士建設工業有限会社「LED埋設コンクリート二次製品」

●ピカロットシリーズ

 

 平成21年度LED関連製品商品化促進事業に採択され、工業技術センターと共同でLEDを予め埋め込んだコンクリートブロック製品を開発しました。これは、キャパシター(電気二重層コンデンサ)、ソーラーパネル、導光板付きLEDを一体化し、エネルギー的に自立した自発光ユニットを、地先境界ブロックや歩車道境界ブロック、車止めブロック、歩道版ブロックなど同社の製品に埋め込んだ形で製品化したものです。
 類似製品としては、既設の歩車道境界ブロックにビス留めするタイプのものがありますが、盗難されやすい、突起が大きくなるのを避けるために大容量の二次電池を使いにくいなどの欠点があります。
 本製品は、LEDユニットを埋め込むための空間をコンクリート成形時に金型で設けておくことで、大型のバッテリーを組み込んだにもかかわらず、ブロック上面のフラット化に成功しています。二次電池として半永久的な寿命があるキャパシターを採用しているため、ニッケル水素やリチウムイオン電池を使った製品と比べ、電池交換の必要がありません。通常、自発光道路鋲は、集光レンズを用いてドライバー側に発光させますが、本製品は導光板を用いて全面発光タイプとしています。これにより、自動車だけでなく、歩行者や自転車にも道路境界を知らせることが可能になりました。
 ソーラーパネルはこの導光板を透過する太陽光で発電することになりますが、明るさセンターによる自動点灯制御と5%デューティの間欠点灯とすることで、十分なエネルギーバランスを得ています。
 埋込ユニットのボディは、5mm厚のポリカ樹脂射出成形品で、鉄筋や金網で補強されたコンクリートブロック本体とバランスの取れた強度を持っています。工業技術センターでは、この製品の強度試験、配光測定試験、全光束測定試験、IPX8(水中形)相当の防水性能試験を実施しましたが、いずれの項目も、必要な性能を満たすものであることが確認できました。製品の外観や仕様は、同社のWWWサイト http://www.pikalotto.com/ で確認できます。

 

 

    

   ●防水試験                                  ●配光測定試験